京仏壇・京仏具

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京都は仏教文化の都でもあり、市内の至る所に大小さまざまの各宗派の寺院が存在している。こうした多数の寺院と各家庭の需要に応えながら京仏壇・京仏具は発展してきた。

仏具の歴史は、6世紀の仏教伝来とともに始まる。以後、仏教の普及とともに、各宗派それぞれに異なった様式で仏具も分化していき、家の中に一寺院そのままを組み込む形式をとるようになったのが、各家庭における仏壇である。京都における仏具は、8世紀ごろその製作が始められたと推定される。11世紀初頭に仏師定朝が七条に「仏所」を設け、仏工を集めたのが本格的な仏具の歴史の始まりと考えられる。江戸時代の初めになると、宗門改め制度に伴い、各家庭に仏壇を安置するようになったが、これにより各家庭における仏壇の需要が増加し、生産も本格化していった。

現在に至るまで、京都は常に仏壇・仏具の中心地であったが、それは単に生産量の面だけではなく、優れた技術及び品質が備わっているというのが大きな特徴である。宗派によって仏具の様式もさまざまなことから、大量生産が困難で、また、木工・金工・漆工などあらゆる技術を駆使した総合工芸品であることからも、その生産は、細かい分業にもとづく手作りに頼らざるを得ない。これらの条件が重なり、より品質の高いものへと発展させていくことになった。



ところで仏具は、仏教に用いるあらゆるものを意味し、主なものをあげても、仏像、宮殿、扇子、香炉、梵鐘、燭台と何百にも及び、これらの寺院用仏具も、仏壇とともに伝統的な手づくりによって作られている。現在、京都において約70%が寺院用、約30%が家庭用として製作されている。また全国の寺院用仏具の約80%が京都で作られており、品質を誇る京仏壇・京仏具は全国一円はもとより、広く海外にまで納められ、信頼の厚さが裏付けられている。

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製作工程

木地

漆塗

純金箔押

錺金具

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関連団体

京都府仏具協同組合

所在地 〒600-8216
京都市下京区西洞院通七条下る東塩小路町607番地の10 サンブレ京都ビル3階
TEL 075-341-2426
FAX 075-343-2850
URL http://www.kyobutsugu.com/
理事長 田中 雅一
設立 昭和22年4月16日
役員構成 理事15名 監事2名
会員数 133名
事業内容 1.従事者の確保育成研修に関する事業
2.技術技法の継承改善、維持改良に関する事業
3.需要の開拓に関する事業
4.品質表示・消費者への情報提供に関する事業
5.従事者の福利厚生に関する事業
概況 昭和51年2月26日付で、伝統的工芸品京仏壇・京仏具の指定を受け、その振興計画により後継者育成の研修会、技術向上の為のコンンクール、需要開拓の為の宣伝、展示会、表示事業を実施し、又広報誌を発行している。
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