京表具
表装とも呼ばれる表具は、古くから芸術や宗教が盛んであった京都を中心として発展してきた。表装は、裂地や和紙を材料として、加湿と乾燥の繰り返しのうちに、複雑な何段階もの行程を経て完成される。
表装の歴史は古く、仏教の伝来とともに中国より伝わり、経巻に施されたのがその始まりであった。掛軸などは、仏教の広まりとともに仏画像の礼拝用として始められたものが原型とされている。
今日、表装と呼ばれるものには、襖、壁装など日常生活に密着した実用的な分野と、掛軸、額装、屏風、画帖、巻物など美術工芸的なもの、さらには高度な技術と豊かな経験が要求される古美術の修復まで含まれる。
表装は、それ自体が独立したものではなく、常に書画を鑑賞するうえでの手だてとして成り立つもので、さらには書画を保存するという役割をも担っている。目立たず、控え目でありながら、書画と一体の品格のある調和を作り出し、なおかつ表装そのものの品位も損なわないよう工夫することが要求されるのである。
千年の都、京都の美的環境と、京都人の洗練された美意識に支えられ、また湿度の高い盆地の風土に適して発展してきた表装は、床の間の発生や、室町末期から桃山、江戸時代にかけての茶道の興隆などと深く関わりあいながら発展し、磨かれていったのである。
本紙の肌裏打ち
裂地の肌裏打ち
総裏打ち
仕上げ裏摺り
協同組合 京都表装協会
所在地 | 〒612-8422 京都府京都市伏見区竹田七瀬川町140-8 岡崎清光堂内 |
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TEL | 075-641-3004 |
FAX | 075-641-3005 |
理事長 | 中村 智和 |
設立 | 明治42年4月1日 |
役員構成 | 理事5名 監事2名 |
会員数 | 31名 |
事業内容 | 1.展示会・技術発表会の開催 2.研修会、見学会の開催 3.関係情報の提供 4.後継者育成に関する事業 |
概況 | 明治42年、京都在住の同業有志によって初めて「京都表具業組合」が結成され、平成6年4月「協同組合京都表装協会」と改組した。本協会は、伝統ある京都表具業界の振興・発展に努めています。 |
京都表具協同組合
所在地 | 〒615-0042 京都市下京区四条通室町東入函谷鉾町78番地 京都経済センター420 |
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TEL | 075-748-1600 |
FAX | 075-748-1625 |
理事長 | 田中 善茂 |
設立 | 昭和34年2月13日 |
役員構成 | 理事10名 監事2名 |
会員数 | 60名 |
事業内容 | 1.京表具の伝統技術の研究事業 2. 各種共同受注事業、共同購買事業、業界紙発行事業 3.表美展事業、刷毛供養会、福利厚生事業 4.技能検定事業、労務改善事業 5. 国民健康保険事業 |
概況 | 当組合は、組合員131名のもと一致団結して組織の強化と運営の充実をはかり、毎年表美展や各種技術講習会等を開催すると共に、生活様式に対応できる新しい商品を生みだしている。 |
京都表具工芸協同組合
所在地 | 〒604-8102 京都市中京区姉小路通富小路西入菊屋町567 山中青緑堂内 |
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TEL | 075-221-3381 |
FAX | 075-221-1987 |
理事長 | 山中 祥悟 |
設立 | 昭和45年7月23日 |
役員構成 | 理事8名 監事2名 |
会員数 | 54名 |
事業内容 | 1.展覧会(表芸展)の開催 2.研修会・研究会の開催 3.広報(組合だより毎月発行)の刊行 |
概況 | 本組合は、昭和45年7月に発足し、京表具の技術の練磨と向上を図る為、同業者各自の持つ特性を交流し合う機会を持ち、懇親的な組織の下に表装文化の維持と発展に努めている。 |